18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/18(木) 22:00:00.83 ID:8TPy48oe0
女子寮
理樹「……この学校の女子寮ってもっと男子がいることに危機感持っていいと思うんだけど」
西園「まだ夕方ですし、それに直枝さんだから許されている部分もあるんですよ」
理樹(それは襲ってくる心配がないから…という情けない理由らしい。悔しながらも我ながら納得してしまった)
西園「では今度は荒波立てない質問で行きましょう」
理樹「うんっ」
理樹(目の前のクドの部屋のドアをノックした)
ガチャ
クド「はーい…あっ、美魚さん、直枝さん。こんにちはです。今日はどうされました?」
理樹(やはり自然に挨拶された…)
理樹「う、うん…実は僕の下駄箱に見慣れないものが入っててさ。クドは心当たりある?」
西園「…………!」
クド「わふー下駄箱ですか?うーん…よく分からないです」
理樹「そっか、変なこと聞いてごめんねっ。それじゃあ行こうか西園さ…」
西園「能美さん。よろしければそちらのゴミ箱を拝見してもよろしいでしょうか」
クド「ゴミ箱……ですか?」
理樹(と、すぐ近くにあった黄色い円柱型の箱を指差しな)
西園「もしかしたら犯人は能美さん、あなたかもしれません」
理樹「ええっ!?」
理樹(対するクドの反応は…)
クド「ご、ごめんなさーい!!」
理樹「ええぇーーーっ!?」
理樹「ほ、本当にクドがやったの!?」
理樹(さっきは嘘をついているようには見えなかったのに……)
西園「能美さんは全員が手作りの中、1人だけ市販の物でした。なら板チョコを不思議ではありません。それにそのゴミ箱の中の包装。もしかしたら直枝さんのチョコを入れていたものかも…」
理樹「ま、まさか!」
クド「こ、これの事ですか?これなら皆さんに渡すチョコの包装の袋……だったはずのものです」
理樹「はず?」
理樹(クドは恥ずかしそうに頷くと、その袋を引っ張り出し、その下に埋まっていたゴミを僕らに見せた)
クド「最初はその包装で終わらせようとしたんですがどうも上手くいかず、結局全部が破れるかクシャクシャになってしまうかでおじゃんとなってしまったのです」
クド「そして最終的にはもう一つ買って、佳奈多さんに手伝ってもらう事になりました……」
理樹(そう語る彼女の背中は暗かった)
西園「そういう事でしたか…」
理樹「でも、それじゃあなんでさっきはあんな事言ったの?」
クド「そ、それは…なんとなく謝ってしまいました!」
理樹(なんじゃそりゃ!)
西園「これでまた候補が一つ無くなりましたね」
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