27:名無しNIPPER[saga]
2016/02/20(土) 23:45:08.22 ID:ml9igr910
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食堂
理樹(もう辺りはすっかり日が沈んでそろそろ晩御飯の時間になってしまった。今日は特になんの約束をしている訳でもないし真人達には先に2人で食べていると連絡をしておいた)
理樹「はあ…なんか今日は色々疲れたよ…」
西園「疲労回復には甘い物がオススメです」
理樹(そう言って西園さんは僕にチョコレートを差し出した。色とりどりのマーブルが透明の袋に入っているものだった)
理樹「これは?」
西園「先ほど購買の方で買いました。直枝さんには結局渡していなかったので………他の3人には秘密ですよ?」
理樹「あはは…ありがとうっ」
理樹(もうチョコは懲り懲りだと思っていたけど、いざまた貰うと素直に嬉しい自分が情けない。単純だなあ…僕は)
理樹「………………あっ」
西園「どうか、されましたか?」
理樹「いや、なんでもない…ふふっ」
西園「………そういう自分だけ楽しむというのは人としてどうかと思います」
理樹「ご、ごめんなさい」
理樹(何故西園さんの声のトーンでキツい言葉を浴びせられるとこうも謝ってしまうんだろう)
理樹「いやさ、寮長が恭介にチョコをあげたでしょ?」
西園「はい」
理樹「あれ、恭介は義理だったと言ってたけど寮長が用意したチョコはこれまでのことを踏まえるとあれ一つだけだったんだなと思って」
西園「ああ、なるほど。そういうですか」
理樹(二木さんが言っていた通り寮長は本当に手作り出来なかったというだけだったのだ)
西園「ですがそういう事ですと私も一つだけ…直枝さんにだけしか渡していませんが」
理樹「あっ…そ、そうなるね…」
西園「………………………………」
理樹「………………………………」
西園「食べましょうか」
理樹「…そうだね」
終わり
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