過去ログ - 姉「すぐ済むから」
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9: ◆68b3SKzuAs[sage saga]
2016/02/16(火) 11:23:54.95 ID:jzcgwpeqo
なんの感情もなく声をかけると、此方を忘れたように行為に耽っていたそいつが顔を上げた。そこへ

殴った。
力いっぱい殴った。殴った。殴った。殴った。
両手首と両肩がみしりと軋んでる気がしたけど知らない。
不意をつけたお陰で完全に俺のターン状態です。
当てどころが良くなかったらしく、握った拳の先―なんかのギャグ漫画で『峰打ち』と称されていた箇所がズグズグに擦り剥けていた。

痛い。めっちゃ痛い。
なにこれめっちゃ痛いんですけど。現実じゃないくせにちょう痛い。えー…骨折れてないよね?
ぬちゃっと赤い糸を引いて『男』の顔面から拳を離して見つめる。

これ…来月長野の温泉入る時染みたら嫌だなぁ。
あ、そうだ。
現実じゃないのだから関係ないんだ。


「うっ」とか「ぐっ」とかしか言わなくなったものへひたすら撃ち下ろすように拳を落とす。
気付けば、いつの間にやらそいつは妹から離れ、私が馬乗りになった状態だった。
いい加減手がうまく握れないというか、開けもしなさそうな案配なので、踏みつける方にシフトチェンジしようと立ち上がると、まだ『それ』は健在だった。

最早意識も定かでは無さそうなのに、尚股間に存在を示す『それ』
雄は命の危機に瀕すると子孫を残そうと勃起する、などと聞いた事があるが、これもそう言う事なのだろうか。


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