過去ログ - 勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
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481:名無しNIPPER[saga]
2016/03/13(日) 16:53:16.82 ID:0AI19Bpuo
ここで、話は一旦、600年前にまで遡る……




ー 魔界、奥深くの山小屋 ー


魔老師「どうしても行くのか、小僧……」

魔王「ええ、師匠。失礼ながら、もう貴方から学ぶ事は何もない」

魔老師「ちいとばかし、強くなった程度ですぐに自惚れおって……。ワシから見れば、お前など半人前にもなりきれておらんぞ」

魔王「なら……試されますか? 師匠殺しの汚名を受けるのは本意ではないですが……」ゴゴゴゴゴ……

魔老師「この老体で、今更若いお前とやる気はないわい……。ワシが半人前だと言うておるのは、その血気盛んなところだ。お前は覇気が強すぎる……」

魔王「覇気があるのは結構、ないよりは遥かに良いかと」

魔老師「バカタレ。明鏡止水の心こそ、武の本質じゃ。結局、お前はワシから何も学んでおらんではないか……」

魔王「そうやって魔族らしからぬ妙な境地を悟ったせいで、魔界を統一出来る程の腕を持ちながらも振るわず、無為に腐らせ、今ではただの老いた一魔族へと変貌してしまったのが師匠でしょう」

魔老師「水が低きに流れるが如く、普通の一生を普通に生きただけじゃ。それが当たり前の事じゃろうが」

魔王「生憎、私と師匠とでは、『普通』に差がありすぎるようで。師匠の終着点が、私にとっては出発点ですから」

魔老師「魔界を統一する気か……。下らぬ事を」

魔王「覇道を歩むつもりです」

魔老師「だから、下らぬと言っておる。世俗にまみれおって……」


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