過去ログ - 勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
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82:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 17:27:55.79 ID:0sl7vD+po
ー 夜、みすぼらしい宿屋 ー


主人「……本当によろしいのですか、天使様? 天使様ならこの様な貧しい宿屋でなくとも、いくらでも無料でお泊めする宿がありますでしょうに……」

女「お気遣いなく。それと、天使様はやめて下さい。その様な大それた者ではありませんので」

主人「も、申し訳ありません」

女「いえ、謝る様な事ではありませんから」

主人「それと、天使……いえ、女様。今日、治して頂いた者たちから、お礼にとこちらを預かっています」スッ

主人「全部で銅貨が678枚ありました。既に換金して銀貨3枚と銅貨78枚にしてあります。みな、口を揃えて少なくて申し訳ないと言っておりましたが、旅の路銀の足しにして下さいと……。どうかお受け取り下さい」

女「では、銅貨だけありがたく頂いておきます。銀貨の方は、この町の城壁の補修費用に加えておいて下さい」

主人「それは……。ですが」

女「構いません。城壁は町の防御の要ですので。魔物に壊されないよう、どうか補修費用に当てて下さい」

主人「本当に……よろしいのですか?」

女「はい。よろしくお願いします」

主人「ありがとうございます。無料で皆を治療して頂くだけでなく、この町の事まで心配してくださるなんて……」グスッ

女「女神様は、持つ者に厳しく、持たざる者に優しいお方です。私は人を治す力を既に頂いていますので、これ以上は何も望みません。それだけで十分幸せです」

主人「本当にあなた様は、地上に舞い降りた天使です。どうか女様に女神様の愛と祝福が与えられますように……」グスッ

女「ありがとうございます」ニコッ


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