過去ログ - 勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
1- 20
967:名無しNIPPER[saga]
2016/03/31(木) 17:50:20.49 ID:AnYy5EW8o
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー



余は夢を見た……。

長く果てない夢を……。

世界で誰よりも強い存在になるという真っ直ぐな夢を……。

魔界を統一した時、その夢は少しの間、叶った……。

神界を征服し、女神を封印した時も少しだけ叶った……。

だが、夢はあくまで夢でしかなかった……。

手に入れようとしていたものは指先からこぼれ落ち、そして余はこれまで手に入れたもの全てを失った……。

余の両目から、雫が一つ二つ落ちていった……。


「ようやく気が付いたかの、馬鹿者めが……」


気が付くと、横に師匠がいて……。

師匠は困ったような、呆れたような、それでいて優しい顔をしていた……。


「力で力を得ようなどと愚かな事じゃ……。ワシはそれを最期までお前に教えきらんかった……」

「じゃが、ワシの弟子達が……。そして、ワシの弟子達が慕う、勇者がそれを教えたじゃろうて」

「力で得たものは、更にそれより大きな力によって奪われるのじゃ……。じゃが、力以外で得たものはどれだけの力をもってしても絶対に奪えぬ……」

「信頼、絆、友愛、誇り、優しさ……。そういったものを得よ。それこそが真の強者というものじゃて……。ふぉっふぉっふぉっ」


ふと気が付くと、師匠の横には余の右腕と左腕たるルシファーと側近がいた……。

側近とルシファーはにこやかに笑っていた……。


「魔王様、次は冥界でナンバーワンとおなり下さい」

「私どもは魔王様にどこまでもついていきます」


余は静かに……。それが当然の様にうなずいた。


「行くか、二人とも。余の誇る、最強の矛と盾よ!」


「ははっ!!」
「はいっ!!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/527.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice