過去ログ - 朝潮「初恋の、ビターチョコレート」
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21: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:39:31.53 ID:bhEjJ9/mO
朝潮「私は……」

荒潮「……上官と部下は是あるべきと礼節を重んじる朝潮姉さんの事だから、抵抗もあるかも知れないわねぇ。でも……私達含め艦娘のほとんどみんな、司令官へのチョコ作りに精を出すつもりで居るの。ね?なぁんにも失礼なこと、ないんだからぁ」

朝潮「……、……」
以下略



22: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:40:10.37 ID:bhEjJ9/mO
翌日 一〇〇〇 鎮守府 執務室

満潮「じゃあ、3社目の海上護衛任務に行ってくるから」

司令官「ああ、宜しく頼むよ。っと……満潮、これを持っていって」ポン
以下略



23: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:40:40.19 ID:bhEjJ9/mO
朝潮「司令官!お茶が入りました!」

司令官「お。よし、じゃあ一服するかね」

朝潮「はい!」
以下略



24: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:41:20.97 ID:bhEjJ9/mO
司令官「さてと、冷める前に……」

司令官(む……これ……)

朝潮「そうですね、いただきましょう」
以下略



25: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:42:06.21 ID:bhEjJ9/mO
一〇分後

朝潮「……」

司令官「ふぅ……」
以下略



26: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:42:38.63 ID:bhEjJ9/mO
朝潮「――甘いものが苦手、ですか?」

司令官「いや、正確には違うな。好きなんだけど……量が入らないんだ」

司令官「ほら、何でも、食べ過ぎると胸焼けするだろう?僕はさ、砂糖の入った菓子でそれが起こりやすくて……甘ければ甘いものほど飽きも胸焼けも早く来るんだよ」
以下略



27: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:43:21.35 ID:bhEjJ9/mO
司令官「まぁ俗っぽい話になるんだけど。こうして提督業に着くまではさ、僕は女性にもモテなかったしバレンタインなんてのは母親からお情けのチョコ貰うか自分で買って食べるかくらいしか経験がなかったんだ」

朝潮「司令官は硬派な方だったのですね」

司令官「朝潮は本当に良い子だな、うん。まぁそんなわけでこの鎮守府に配属になって色々な艦娘と出会う中に、一昨年のバレンタインを迎えたわけよ」
以下略



28: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:43:55.69 ID:bhEjJ9/mO
司令官「……朝潮、これ、今から言うこと本っ当に誰にも言わないでくれよ?」

朝潮「はい!朝潮は誓って、司令官の秘密はこの胸にとどめます!」トン

司令官(うむ、ぺたんこな良い胸だ……じゃあなくて)
以下略



29: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:44:45.43 ID:bhEjJ9/mO
どこか寂しそうに、申し訳なさそうに。自身を卑下する司令官の姿が。独りぼっちな彼の姿が。

朝潮「……確かに、端から見れば司令官の行動は、誰かの想いを踏みにじっているのかもしれません」

私の胸を切なくさせる。私の胸を、強く打つ。
以下略



30: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:45:19.03 ID:bhEjJ9/mO
司令官「朝潮……?」

朝潮「司令官は裏切ってなんかいない、司令官の行動は非難されてしかるべきではありません!」

朝潮(あれ――私、)
以下略



31: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2016/02/16(火) 21:46:12.25 ID:bhEjJ9/mO
朝潮「す、すみません!今のは、そのぅ……」

司令官「ああもうくっそ可愛いなぁ!」ギュッ

朝潮「きゃっ!し、司令官?」ドキドキ
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