過去ログ - 一人カラオケで裏声の練習をする男の話
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10: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/17(水) 04:35:00.37 ID:lsFj5RB40



304号室のドアを開く。
あざやかな黄緑色の壁が見え、中には簡素な机とそれを囲う固いフェイクレザー張りの椅子。
DAMを選ぶと、3回に一回はここが割り当てられる。

煙草の臭いがかえって落ち着く。吸いはしないけど。
煙草のひと箱分の値段でカラオケが一度できるなら、僕はそっちを選びたかった。


ここに来ると、僕は決まって先にマイクテストを行う。
バッグを奥に放って、早速マイクを手に取りスイッチオン。


『あーっ、あーーーーーーっ』

キイイイイイイイイン!


早速ハウりやがった。
鼓膜が破ける前に、急いで機械のツマミでボリュームを絞る。

誰なんだ、こんな大音量にして帰ったのは。






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