過去ログ - ◆ニンジャが出て◆このサツバツとした世界に血の雨を!◆殺す◆
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26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/09(水) 05:38:40.53 ID:2Ji6ZvNU0


「うぇえ…生臭いよぅ…生臭いよぅ…」

ぐすぐすと目に涙を溜め項垂れる女神(自称)を横目にニンジャスレイヤーは声を掛けた。

「オヌシは…何故かの蛙に喰われていたんだ」

当然の疑問である。彼女は蛙の粘液を纏い乍事の説明をした。

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此処は、大きな豪邸の一室。

「…アクア。何してんだ」

アクアと呼ばれた青髪の女はソファに横になり酒瓶片手にくつろいでいた。

「んー?見ればわかるでしょ。それともいちいち説明しないと駄目?プークスクス。カズマさんってば御子様なんだから」

酔っているのか、仄かに頬を紅く染めへらりと小莫迦にする様な口調で返した彼女へ、カズマと呼ばれた男は苦虫を噛み潰した様な表情でこう告げる。

「ちったぁ出稼ぎくらいしてこいよ…何で昼間っから酒呑んでんだよ。おっさんか御前は」

「なぁにー?女神である私に楯突く訳?ふーん良い度胸じゃない。今度死んでも蘇生してやらないんだから」

文句をぶつぶつと垂れる彼女の脳天へと容赦無い平手が打たれた。

「あだっ!何するのよ、バカになったらどうすんのよ!!」

「るっせぇ駄女神!!元々阿呆面の癖して何言ってやがる!…丁度、ジャイアント・トードの繁殖期だ。ちょっと数匹狩って来いよ。そしたら酒も大目に見てやるから」

「い、嫌よ!蛙は嫌!!アンタ、私のトラウマをほじくり返す気でしょ!?もっと私を甘やかして、崇めてよ!」

顔を青くして彼女はぶんぶんと首を横に振る。

「…おい。ゼル帝(鶏?)が唐揚げになってもいいのか。そうだな。御前の酒のつまみにゃなるわな」

「ッ!!ア、アンタ…私の可愛いゼル帝を人質、もとい鳥質にするつもり!?クズ!クズマ!鬼畜!!」

「何とでも言え!何なら今から晩飯の準備をしてきてもいいんだが」

更に追い打ちを掛ける様に言葉を紡ぐ彼の表情は真顔であった。

「……わかったわよ!!!あんな蛙如き、ゼル帝の代わりに唐揚げにしてやるんだから!!見てなさい、カズマ!!」

彼女は半ば泣きっ面で自らの武器である杖を引っ掴むとばたばたと出て行った。

「ふぅ…此れでちょっとは反省してくれるといいんだが」

置きっぱなしの酒瓶を片付け、祈る様に呟いた。

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