過去ログ - ◆ニンジャが出て◆このサツバツとした世界に血の雨を!◆殺す◆
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50:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 16:49:33.37 ID:JzHGO8wl0

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昼間だと言うのに薄暗い森の中、カズマ率いるパーティは歩いていた。

「雑魚モンスターの影すら無い…こんな事言うべきじゃないけど、暇だな…」

「気を抜くな、カズマ=サン。何時如何なる時も、敵のアンブッシュに警戒せよ」

「アッ、ハイ」

ニンジャスレイヤーの声に体強張らせ辺りを忙しなくきょろきょろと見る。

「…ん?今、何か…」

葉が何かに擦れる音が僅かに聞こえた。ニンジャスレイヤーにも聞こえた様で、二人は足を止める。

その二人が突然止まった事により、アクア、めぐみん、ダクネスは危うくぶつかりそうになり文句を言おうとするが、二人の雰囲気に辺りを警戒し出す。

(((グググ…フジキドよ…ニンジャが、ニンジャがおるわ…)))

「何…イヤーッ!」

軈て近付く音に向け、ニンジャスレイヤーは逸早く反応しスリケンを投擲した。

「イヤーッ!」

声が重なり、金属がぶつかり合う音が響き、葉を掻き分けていた音を出している人物が姿を現した。

「イヤーッ!」

「イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーは投げられたマチェーテを金属ブレーサーで防ぎ、敵の姿を見た。

「オヌシは…!」

「お前は!」

そう、現れたのは迷彩柄のニンジャ装束に編笠、狂気を醸し出す雰囲気。

彼こそはフォレスト・サワタリ。ニンジャスレイヤーと幾度か出会い、その度戦って来た…ニンジャである!

「ドーモ、フォレスト・サワタリ=サン。…何故、オヌシが此処に。オヌシも死んだか」

「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン!バカ言え!俺が死んだら仲間が!ドージョーが!」

「ならば此処で殺してやろう。ニンジャ殺すべし」

サヴァイヴァー・ドージョーと言う組織を率いる彼には仲間が居る。だが、様子から察するに今は居ない様だ。

ニンジャスレイヤーはジュー・ジツを構え、彼をジゴクめいた双眸で見据える。

「ちょ、ちょっと待った!」

二人の間へと割り込む様にカズマが声を掛けた。

「…アンタら、知り合い?」

「奴はニンジャだ。私の世界のな」

「…ニンジャスレイヤー=サン。そいつらは」

「オヌシに説明する必要無し。死ぬがいい」

依然として警戒するニンジャスレイヤーを遮る様にカズマが目の前に立った。

「えっと、ドーモ。俺はカズマ。…サワタリさん、だっけ。アンタは如何して此処に…?」

「…まず、其処の奴を落ち着かせてからだ」

ニンジャスレイヤーは不服そうにジュー・ジツを解き、腕を組んだ。

「よし」

フォレスト・サワタリはその場にアグラし、こう告げた。

「俺にもよくわからんが、キョートから何時の間にかこの森に居たのだ」

話からすると、彼は如何やらまだ死んでおらず、何故か此処に居たと言う。それに、ニンジャスレイヤーと同じ方法で此の世界に来たとすれば先ずは『始まりの街 アクセル』に来る筈だ。カズマと其の仲間がフォレスト・サワタリの話を聞いている間、ニンジャスレイヤーはと言うと辺りを見張る様に警戒していた。




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