42: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:54:17.42 ID:AuX52slUo
「見るかい?」
そんな状況を見かねた高木は、手紙を広げてみせた。
このままでは彼女たちが潰れてしまいかねないと思ったのだ。
吸い寄せられるように手紙の下に集まる、その足取りは幽鬼のようだった。
「(キミの最期のお願いは、聞いてあげられなかったよ)」
高木は心の中で故人に詫びる。
添えられたメモには、手紙をアイドルたちに見せないようにとあった。
あまりにも不恰好だから、と。
「(だが、キミなら許してくれるだろう?)」
大切なものの為なら、自分の身をなげうってでも手を差し伸べる。
プロデューサーは、そういう人間だったから。
高木の目から、光るものがこぼれた。
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