過去ログ - P「ロス:タイム:ライフ」
1- 20
42: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:54:17.42 ID:AuX52slUo

「見るかい?」

そんな状況を見かねた高木は、手紙を広げてみせた。
このままでは彼女たちが潰れてしまいかねないと思ったのだ。

吸い寄せられるように手紙の下に集まる、その足取りは幽鬼のようだった。

「(キミの最期のお願いは、聞いてあげられなかったよ)」

高木は心の中で故人に詫びる。
添えられたメモには、手紙をアイドルたちに見せないようにとあった。
あまりにも不恰好だから、と。

「(だが、キミなら許してくれるだろう?)」

大切なものの為なら、自分の身をなげうってでも手を差し伸べる。
プロデューサーは、そういう人間だったから。

高木の目から、光るものがこぼれた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
59Res/28.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice