過去ログ - 小説っぽいもの【『あみたん娘』関連】
1- 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/17(水) 22:24:38.72 ID:GRRX0A0I0
「おい、『あみたん娘』のストーリーってなんか思いつくか。」
前原は無意識に前のめりになっていた。
「おいおい、あんまり大声を出すなよ。『話したいことがあるから、スタバ行こう(≧∇≦)b』ってのそれかよ。」
口の前に人差し指を立てながら山形は言った。
「それと近い近い。」
そして、若干興奮気味の前原を席につかせた。前原は「すまん」と軽く謝ったあと、続けた。
「しかし、これは我が郷土の重大な問題であるぞ、殿!!」
「いつから俺は、リョウ、お前の主君になったんだ?」
前原のイマイチなボケにため息混じりに山形が答えた。
前原は小さく咳払いして「よいですか」と切り出した。
「その企画によって我らの血税が結構な額使われておりまする。」
それから前原の長ったらしい話は続いた。
彼が言いたいのは、我々の税金でありながら、変なことに使っている上、その運営がどうしようもなく杜撰極まるものだということらしい。
「あい、分かった。でも、まずはその口調を普段のに戻してくれ。」
山形は前原の時代ががった口調に辟易しながらも彼の言わんとすることは理解した。
「それで、俺らがちゃんとした小説を書くんだよ。」
「どうしてそんな考えに至るのか、お前の脳を一変調べてみたいわ。」
「小説が有名になれば、なんとかなる…多分。」
「勝算が低すぎるだろ。しかも、二次創作だから、売れた利益、結構取ってかれるぞ。」
「そうだな。オリジナルで行こうか。」
「決心が弱すぎるぞ。」
その後も2人の会話は続いたが、その日は小説についてそれ以上発展しなかった。

あれから1週間が過ぎた。2人は山形の部屋にいた。
「真剣にシナリオを考えてみよう。」
「お前がここに来たのってコレかよ」と思ったが、山形は黙っていることにした。
「設定が少ないからイロイロできるぜ〜」
そこまで言った後、前原は神妙な顔になり俯いた。
「…と思っていた時期が私にもありました。」
山形はそれを見て彼の苦悩を察した。
「なんかアイディアは1つくらいあるんじゃないか?」
「あるよ…ゴミだけど…」
普段のテンションはどこへやらな前原は山形にとってはいささか新鮮ではあった。
「言ってみろよ。」
と促すと、前原は鞄から紙切れを出した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
9Res/7.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice