過去ログ - 小説っぽいもの【『あみたん娘』関連】
↓
1-
覧
板
20
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/02/17(水) 22:33:17.88 ID:GRRX0A0I0
「ちょっ!!お前、天才じゃね?」
前原がいつもの調子を取り戻した。
「ただ、この案に注文を付けるとしたら…」
「なんか不満でもあるのか? まぁ、取ってつけたようなモンだしな。」
「『あみたん娘』が邪魔だな。オリジナルのキャラにしたら?」
「それ、今までの流れ無駄になるだろ!!」
「こんだけ素晴らしいんだ。ちゃんとしたキャラにすればどっかで新人賞も狙えるかも。」
「完全にいつもの前原だ」と安心した山形であったが、ツッコミの面倒臭さを思い出してもいた。
「一応、理由はあるぞ。これもともとの小説がないと面白み半減するだろ。
完全オリジナルならその点を補えるからな。」
「それなら、一度ミクロな視点で見てみないか。」
前原が間の抜けた顔していたので、山形は続けて
「『変身』とかについて考えようせ。」
と現在の設定を見て考えるように言ったつもりだった。
「携帯のメールか?」
前原は理解していないようだった。
「いや、ちげぇよ。‘replying’じゃなくて‘transformation’の方だ。」
その説明で前原はようやくその意図が分かったようだ。
「そうだな。変身する意味が全然わからないもんな。」
「しかも変身後成長するせいでこれまた困ったことになっている。」
2人はいつになく真剣にこの問題に取り組んでいた。しばらく無言になったあとで前原が徐ろに
「変身しないといけない世界があるとか?」と静寂を終わらせた。
「悪くない案だと思う。語り部は第三者かそれに近い存在または『あみたん』?『阿弥貴』?どっちで呼べばいいんだ。」
「言いたいことは分かる。」「でも…」と前原は急に落ち込み、
「正直…」前原がまた神妙な顔つきで言った。
「バトル物にしたら俺、少なくともヒロインのどっちか殺してしまうわ…」
「なんでだよ!!」と山形は口に出そうとしてやめた。前原が真摯に作品を作り上げる中でそうなるのなら仕方のないことだと思った。
しかしそれは『あみたん娘』的にはよろしくないため非常に悩みどころだ。二次創作なんだから自由でいいと山形も思っていた。
前原は違った今の彼には「公式よりも公式っぽい作品を作り上げる」という気持ちがあった。
その気持ちを今までの流れで感じるている山形はその言葉を出すのをやめたのだった。
そして代わりにポツリと
「…ルール」と言った。
前原はその言葉を聞くと山形の手を掴んだ。
「それだよ。スポーツのようにルールがあればキャラクターを殺す必要はなくなる。」
山形は鼻で軽く笑って、その手を少々乱暴に振りほどいた。
「それじゃ、これでいいな。」
それに前原は笑顔でサムズアップして応じた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
9Res/7.57 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 小説っぽいもの【『あみたん娘』関連】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1455714498/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice