過去ログ - 【ギルクラ】 いのり「集……」 集「いのり!!」
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3: ◆zW9xXKqbTs[saga]
2016/02/17(水) 23:38:08.54 ID:VKKzKnl20

集「……」カツカツ

集「学校はここを曲がって……」クイッ

谷尋「集か。隣歩こうか?」

そういって隣を歩き始めたのは、恐らくクラスメイトの谷尋だ。
いつも、目が見えない僕のために色々手伝ってくれている。
こうやって隣を歩いて導いてくれるのもその一環だ。

集「ありがとう谷尋。助かるよ」

谷尋「お互い様だ。あの時は世話になったしな」

あの時、というのは恐らくロスト・クリスマスの事をさしているのだろう。
あの出来事で僕は変わり、皆と本当の友達になれた。

谷尋「最近、前に言ってた夢は見るのか?」

集「うん。今日の朝も……」

谷尋「……やっぱり、いのりさんの事を忘れられないのか」

集「忘れることはできないし、しない」

谷尋「だが、そうやって皆を心配させているのも事実なんだぞ?」

集「僕は……」

谷尋「……悪い。嫌な事言ったな」

集「仕方ないよ。僕が頑なにいのりの事を忘れようとしないのに責任があるんだし」

谷尋「集は……どうしたいんだ?」

集「僕は……いのりとずっと一緒に居たかった」

いない人の事を言っても仕方がないのは分かっているんだ。
けど、忘れることはできない。だから僕はこうして毎日をただただいのりを助けられなかった事を悔やむためだけに送っている。

谷尋「席、座れよ」スッ

集「ありがとう、谷尋」

谷尋「これくらい当たり前だ」







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