過去ログ - 【ギルクラ】 いのり「集……」 集「いのり!!」
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32: ◆kWT0QZzqpc[saga]
2016/02/23(火) 16:38:11.89 ID:lKAp5Z8C0

僕の足は走り出していた。あの流れ星の中にいる少女に近づくために。

集「……いのりっっ!!」

その少女の名だ。僕が失ったはずの少女。

集「いのり、いのりっ……」

大粒の涙が溢れてきた。また、いのりを見れるなんて。
流星の中にいる少女はあの時、失ったはずなのに。何故。
とにかく、今はいのりをこの中から出す方法を考えないと。

集(キャンサーの結晶は並の耐久土じゃない。どうすればいいんだ!?)

僕はキャンサーの塊を砕くため自暴自棄に拳を振るった。
しかし、それごときでキャンサーの塊が砕けるはずもなく。

集(このままじゃ、僕は何も変わっていないままじゃないか……っ!!)

集(あの時、涯に言われたのに!!)

僕が自暴自棄になり、自分を責めていたところに声が聞こえた。


――――――汝は力を求めるか

――――――罪を背負う覚悟はあるのか


あるに決まっている!!僕はいのりを助けるためならなんでもするっっっ!!!

集「……!!」ズキッ

左腕に鋭い痛みが走った。その手には王の刻印が刻まれている。
僕は自信のヴォイドの「右腕」を取りだして装着し、その掌を塊へと向けた。

集「……うあぁぁぁぁぁぁ!!!」ズズズズ

体の右半身の感覚が失われていく。
それでも、力の行使は続ける。

たった一人の少女を救うために。


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