過去ログ - 森久保乃々「十年目の夜」
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26: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:35:34.21 ID:KdggYUJB0
 P「あっという間だったなあ」

 懐かしむように言うと、彼女がおずおずと横槍を入れてきた。

 乃々「十年続きましたけど」
以下略



27: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:38:49.40 ID:KdggYUJB0
 乃々「プロデューサーさんは」

 P「うん」

 乃々「仕事が強引なところとかあって、あれでしたけど」
以下略



28: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:42:14.30 ID:KdggYUJB0
 乃々「これまた、懐かしいですね」

 P「それ、やるよ」

 乃々「えっ」
以下略



29: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:45:39.21 ID:KdggYUJB0
 乃々「プロデューサーさん、いまカメラありますか」

 P「あるけど」

 デスクに置いてあるデジカメを渡す。彼女はそれをためつすがめつ眺めたかと思うと、
以下略



30: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:47:13.57 ID:KdggYUJB0
 P「もうこんな時間か」

 乃々「そうですね」

 P「駅まで送ってやろうか」
以下略



31: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:47:53.18 ID:KdggYUJB0
 乃々「……はい」

 P「結婚、おめでとう。末永く幸せにな」

 乃々「……ありがとう、ございます」


32: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:48:37.30 ID:KdggYUJB0
 彼女が去った後に、ふと気になって、事務所の窓を開けて外の様子を窺った。

 雨は上がっていた。大きな月が雲間から覗いていた。


33: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:50:01.97 ID:KdggYUJB0
以上です
拙い出来だったけど、読んでくれたひとがいたなら、ありがとう


34:名無しNIPPER[sage]
2016/02/19(金) 17:34:23.63 ID:AGWyhhtDo

雰囲気がとてもよかった


35:名無しNIPPER
2016/02/19(金) 18:02:30.09 ID:eFP28jwQO



36:名無しNIPPER[sage]
2016/02/19(金) 18:09:08.15 ID:0/a7ki3aO
乙でしたー
良いなぁ、切ないなあ


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