過去ログ - 勇者「デュエル ・・・なんだそりゃ?」
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940:名無しNIPPER[saga]
2016/03/26(土) 20:17:58.87 ID:YjevvV3pO
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賢者「毎回勇者も大変ね、国を左右する争いに巻き込まれて」


勇者「そうか?昔からそんな感じだからな、気にしたことなかった」



賢者「勇者は、強いわね」



勇者「賢者のほうが強いだろ。俺、まだまだ賢者に適う気がしないし」


賢者「その強いじゃないわ。‥‥勇者は、強い。誰よりも心が強いと思う。いつだって諦めないし、いつもこういう戦いに巻き込まれても、前向きだもの」


勇者「ありがとう。でも、それは俺が強いからじゃない。前の旅では、仲間が。今はお前がいてくれるからだ」


賢者「勇者‥‥」


勇者「最初に1人で魔王に挑んで死んだ時、俺は自分の弱さを痛感した。それは単に実力が劣っていたから‥‥その時は思っていたけど、違う。それから仲間が出来て、気付いたんだ。助け合って、背中を預けて。小さな力でも、それが強い絆で結ばれた時、魔王を倒せるくらいの強さになるんだ」


勇者「‥‥融合の国でキラードールに殺された時は、忘れそうになったけどな。あの時、賢者の言葉が俺を救ってくれて‥‥思い出せた」



勇者「だから、今の俺の強さは今までの仲間との‥‥そして、賢者との絆の力なんだ。それがあるから、俺は勇者としてこうして立っていられる」


オシリス(‥‥だが、お前は仲間の死を何度も目の当たりにしたはずだ。それでも、仲間がいれば‥‥などと思うのか?)


賢者「ちょっと、オシリス!」


勇者「いや、いいんだ」



勇者「オシリス。確かに俺は、今まで‥‥その大切な仲間達の死を見てきた。それは、苦しいさ。辛いさ。でもな、そこで仲間の力を否定することは‥‥今までのそいつらとの思い出や、時間‥‥その全てを否定することになる。だから‥‥俺は。どんなことがあっても、仲間との時間、仲間が俺にしてくれたことを絶対に否定しない」


オシリス(‥‥もし、賢者がお前をかばって死んだとしてもか?)


勇者「死なせない。絶対に!‥‥俺が今まで培ってきた全ての『経験』にかけて、俺は賢者を絶対に死なせない!!」


賢者(‥‥そういうところが、強いって言ってるんだけどな。やっぱりあなたは、この世界の勇者よ)


オシリス(‥‥フ。流石我の見込んだ男だ。もしそれでも賢者が死んだらお前はそんな言葉が言えるとは限らんだろうがな)


勇者「‥‥まあ、な。だって‥‥」チラッ


賢者「?」


勇者(仲間としても、女の子としても好きになったのは賢者だけ‥‥だしな)テレッ


賢者「どうしたの?勇者。ねえ、オシリス。なんで顔を赤くしてるのかしら?」


オシリス(ハハハ!我にはわかるぞ!だが、言わん!まだこの甘酸っぱい空気を見ていたい気分だからな!)


賢者「もう、なによそれ」


オシリス(いや、お前も健気だなと思ってな。好いた男の傍にずっといたいのだろう?)ボソッ


賢者「な、なななな!何言ってるのよ!?」


オシリス(愉快なヤツらだ。見てて飽きぬよ、まったく)



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