過去ログ - 神谷奈緒「幸福な食卓」 -SS速報VIP

過去ログ - 神谷奈緒「幸福な食卓」

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11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:31:50.83 ID:c9rWS8qP0
　最低限の身だしなみを整え、靴箱の前に立った。普段のあたしなら近場に行く程度なら履き慣れたスニーカーで行くのだが、今日はPさんにプレゼントしてもらったお気に入りのパンプスを履いてみた。

「……会えないからな。仕方ない。」

　何をするにもPさんとの思い出がよみがえる。たかだが、某ハンバーガーショップに行くだけなのに。

以下略

12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:32:16.65 ID:c9rWS8qP0
　家に戻り、リビングでテレビをつけながらハッピーセットをもそもそと食べていると、朝にも見た二人がまた出ていた。

「やっぱすごい人気だよなぁ、あいつら……」

　妹分が幸せそうに笑っているのを見ると、姉として誇らしく思えてくる。

以下略

13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:32:48.84 ID:c9rWS8qP0
　カーテンの隙間から朝日が射す。

「……朝、か」

　起きているのが辛くて、昨日は早くに床に就いたのだが、早く眠れば眠るほど目覚めるのも早くなるようだ。

以下略

14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:33:27.69 ID:c9rWS8qP0
　あたしがやっとの思いで起き上がった時、玄関の方で物音がした。

「えっ……？　なに……？」

　ガチャリ、と鍵が開く音。そしてギイィっと扉の開く音がする。

以下略

15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:33:53.61 ID:c9rWS8qP0
「奈緒に会えなくて死にそうだったし、お言葉に甘えることにしてすぐさま夜行バス手配して帰ってきた」

　顔がにやけて仕方がない。

「も、もう！　しょうがないなぁ！ Pさんは！」

以下略

16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:34:54.94 ID:c9rWS8qP0
　冷蔵庫の中がすっからかんのままだったので、ろくな朝食が作れなかった。昨日と同じ、トーストだけという食卓。

「この番組にも付き添ってるはずだったんだよな」

　テレビをつけると、Pさんが一緒にいるはずだった情報番組に凛と加蓮が映っていた。

以下略

17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:35:26.05 ID:c9rWS8qP0
　今ではただただ綺麗になった二人はそのテレビの間だけは、昔のようなあたしの可愛い妹分のままだった。

　そのままあたしとPさんは二人の出番が終わるまで真っ赤になりながら見ている事しか出来なかった。

以下略

18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:35:56.34 ID:c9rWS8qP0
「で、どうだった？」

「どうって言われても……」

　正直、よくある話としか思えなかったので、なんとも返事に困る。

以下略

19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/20(土) 18:39:57.79 ID:c9rWS8qP0
瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」よりタイトルをお借りしました。

時間軸的には昨日書いた

神谷奈緒「あたしの幸せ」

以下略

20:名無しNIPPER[sage]
2016/02/20(土) 18:47:28.43 ID:MunssWE+o
乙
…ちひろさんは厳しいからもっと書かないと無理かも…ね？

21:名無しNIPPER[sage]
2016/02/20(土) 19:23:12.11 ID:ki3S/SP40
乙です。
出るまで書けば、出たってことさ

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