過去ログ - シンジ「ねえアスカ」アスカ「んー」
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27:名無しNIPPER[saga]
2016/02/20(土) 23:36:10.90 ID:kYdavfrP0
シンジ「じ、じゃあ……」
シンジ「僕らは何のために他人に優しくするのさ」
アスカ「他人のためよ!」
シンジ「そんなのおかしいよ!だってアスカさっき、自分一人で生きていけるって!」
アスカ「……そうよ。優しくする必要がないのに、相手に優しくしたって何も良いことがなくても優しくする。本当に誰かのためを思ってるなら、例えばその相手に殺されそうになっても、ね……」
シンジ「……アスカ」
アスカ「なんか、ガラにもなくあんたと話してたら疲れちゃった。あたし、これ織らないとだから」
シンジ「……」
シンジ「じゃあ、折角誰かのために織ったそのマフラーも、アスカは何も返してくれるものが無くてもいいの?」
アスカ「見返り目当てにプレゼント送るほどがめつくないわよ」
シンジ「そんなの……虚しいだけじゃないか。アスカがそれをあげて、相手もお返しに何かをあげる。媚びとかご機嫌伺いとかさ、そういうのじゃなくて、まごころをこめて。人間が二人いたらそうやって生きていくべきだと僕は思う」
アスカ「へえ。じゃあいいじゃない。あんたがそう思うなら、そうやって生きていくべきよ」
シンジ「……だからさ」
アスカ「じゃ、これあげるから。あんたに」
シンジ「アスカが……って、え?」
アスカ「よーく考えなさいよ。あんたがまごころを込めてあたしに返してくれるんでしょ?あたしの心が動くようなもの、返してみせなさいよ」
シンジ「ええ、そんないきなり……い、いいの?というか加持さんには」
アスカ「あら、加持さんにあげるなんてあたし一言も言ってないわよ」
シンジ「むっ」
アスカ「ま、加持さんにはまたいくらでも織ればいいわよ。ここのところ暇なようですし?」
シンジ「まあ……そっか。あの……」
アスカ「?」
シンジ「……だ、大事にするね」
アスカ「顔が全く嬉しそうじゃないわよ」
シンジ「て、照れてるんだよ!」
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