過去ログ - シンジ「ねえアスカ」アスカ「んー」
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33:名無しNIPPER[saga]
2016/02/20(土) 23:59:52.94 ID:kYdavfrP0
アスカ「そもそもどのくらい大切なのあたしのこと?ミサトくらい?フィフスくらい?それとも、まさかあのファーストくらい大切だなんて光栄な言葉まで頂けるのかしら?」

シンジ「く、比べられないよ。そんなんじゃないんだ!僕のことを助けてほしいんだ!ねえ助けてよ!!」

アスカ「とりあえず立ちなさいよ!」グイッ

シンジ「……っ」

アスカ「ほら、台所でご飯つくって!あたしのために毎日作ってくれるんでしょ?それともなに、レディとの約束を破るっての?」

シンジ「助けてよ……」

アスカ「あたしの事は助けてくれないのに?」

シンジ「助けたじゃないか……何度も」

アスカ「……」

アスカ「……ねえ、バレンタインのチョコさ、あんた食べたのよね?あたしの手編みのマフラー、あげたわよね?」

シンジ「……」

アスカ「返してくれるんじゃないの?結構待ってるんだけど、あたし?」

シンジ「……」

アスカ「……ご飯出来たら呼んで」

シンジ「ま、待って」ガシッ

アスカ「なに」

シンジ「その……まだ、アスカの本当の気持ちが良く分かんなくて、だから……」

アスカ「ふん」パシッ

アスカ「あんたのそういう所一番嫌いなのよ」

シンジ「……」


ミサト「ただいま」

シンジ「……おかえりなさい」

ミサト「ん、ただいまシンちゃん……」

ミサト「と、とりあえず、まずは灯りをつけて」

ミサト「ご飯、今日は私が作ろうかしら?シンちゃんは……その、最近色々あったから疲れてるだろうし」

シンジ「アスカが作れって言うんで」

ミサト「……」

ミサト「そっか。そうね、やっぱりあなたが作った方がいいかもしれない」

シンジ「そう……ですか」

ミサト「シンちゃんは、ほら。アスカからバースデーまで貰ったんでしょ?」

シンジ「……バースデー?」

ミサト「あれ、気づいてなかったの?ほら、なんだっけ?アスカが結構苦労して織ってた……えりまき?」

シンジ「マフラーの事ですか?でもあれ、加持さんのために織ってたんじゃ」

ミサト「か、加持ぃ?うーん……そりゃアスカの事だからそういう事もあるかもしれないけど、時期的にはシンジ君のバースデー用だと思うのよね」

シンジ「でも僕の誕生日にはくれませんでしたよ」

ミサト「うん、まあアスカはああいうのあんまり上手くないし、飽きっぽいから。完成するのが遅くなっちゃったのよ」

シンジ「……そっか」

ミサト「ね、アスカもシンジ君のために、苦労してプレゼント考えたんだから、今日はシンジ君が作ってあげてくれない?その……大変だとは思うけど」

シンジ「でも、アスカってそういう考え方あんまり好きじゃないと思うんですよ」

ミサト「あらー、アスカは関係ないわよ。シンジ君がこれを聞いてどうしたいかが大事なんだから」

シンジ「……」

シンジ「そう、ですね……分かりました。今日は僕が作ります。遅くなっちゃったけど」

ミサト「ん、グッジョブよ」


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