過去ログ - 三船美優「ビフォア ザ シンデレラ」
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27: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/21(日) 01:10:42.78 ID:mWvUcEHC0
 俺自身、最初はプロデューサーという仕事に、あまり乗り気ではなかった。

 可愛いアイドルが売れて、そうでないアイドルは売れない。そこにプロデューサーの手腕なんて、絡まないものだと思っていた。


 結果からいうと、当時、俺が担当していた何人かのアイドル達は、輝きを放ちきるまでにドロップアウトしてしまった。

 俺だって彼女達の為に、頑張って仕事を取ってきてはいたのだが、人気に火がつくよりも先に、彼女達の心が折れてしまったのだ。


 もう頑張れないと言って去ってしまった彼女達の涙を見て、俺は自分の身の振り方を改めて考え直した。




 アイドルは、彼女達は、応援してくれるファンに向けて、夢や希望を与える。

 その為に、日々何時間もトレーニングを重ね、歌やダンスを覚え、気の遠くなるような努力の果てに、完成したものをファンに届ける。


 そのアイドルを一番近い距離で支えることができるのが、プロデューサーであることに気付くまでに、俺は長い時間を要した。


 プロデューサーは、アイドルの仕事を取ってくることだけが仕事じゃない。

 ファンレターや声援を受けてなお、挫けそうになるほどの彼女達の頑張りを優しく受け止めて、労うことだって大切な仕事だ。



 ファンを笑顔にするアイドルが笑顔でいるからこそ、素敵なライブはそこに生まれるのだから。


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