過去ログ - 南条光「砂糖無しで、ミルクはいっぱい」
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 15:45:39.78 ID:vaXUSRZy0
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 かくして突撃した二月十三日の駅前には、アタシを排除することに特化したエネルギーフィールドが形成されていた。これが噂の重力波か。ライブならばなんともないのに、歩行者天国の人並みには圧倒されてしまった。

 通行人に弾き飛ばされそうになりながら目的地に向かう途中、金髪の女の子がハニー会いたかったのと言って男性に抱きついてる瞬間にでくわした。メガネの優男は女の子をたしなめたけど、彼女は聞く耳を持っていなかった。

 目の前でカップルが仲睦まじくしてるだけなら、素直に祝福できる。けれど、カップルで行動するのが当たり前と言わんばかりの環境で単独行動を取るのは、周囲に『何故君は一人なんだ』『女子力無き者は立ち去れ』と責められてるようで居心地が悪い。

 リア充とか恋愛とかなんて、酷い言い方だけど、他人事なぐらい遠いことだ。だけれど、空気中を満たす甘い匂いや乱舞するハートマークの群に対して耐性を持てなかった。胸で乱気流がかき乱れてるように呼吸が滞り、それが辛くて、なんとかたどり着いたシャレオツ星に逃げ込むように飛び込んだ。

 避難場所としてこのお店を選んだのは間違いなく失敗だった。何せ店内でハーブを育てていて、店員さんに頼めばそのハーブを目の前でハーブティーにして貰える『いかにも』なお店だ。カップルが楽しく健やかなティータイムを過ごすことに機能を研ぎ澄ました環境なのだから、前述のオーラで満ちてるに決まってる。



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