123:名無し ◆4v8YI6cjUrA8[saga]
2016/03/15(火) 17:53:36.70 ID:cLGsF+0OO
鈴木 純
私は音楽が好き
小さい頃からダンスをやってきたのも音楽が好きだから
どちらかと言うと音色を奏でるよりも、直感的にリズムを刻みたい
そんな思いから私はベースを選んだ
ジャズ
なんだかかっこいい響きで、軽音部の誘いを断ってこっちの部活に入っちゃった訳だけど
なんていうか
おとなしいんだよね、ジャズって
それに比べて....
律先輩との試合は本当に楽しかった
律先輩の拳と、私の技とで
二人で音楽を作るみたいな
そんな高揚感に包まれた体験だった
あーあ
こんなに楽しい事があるなら、軽音部に入ってれば良かったなぁ
なんて事を思いながら適当に部活をこなした
部活を終えると私の足は自然と律先輩と試合をした場所へと向かっていた
人通りが少なくシンと静まり返る路地
目を瞑るとそこには楽しそうに闘う二人の姿が浮かび上がった
今までやってきたどんなダンスより、どんな演奏より楽しくて満たされた時間がそこにはあった
二人で本気でぶつかり合って
どちらが欠けてもいけない
二人で奏でる最上のリズム
そんな満たされた時間
あーあ、早くまたやりたいなぁ
はやる気持ちを抑えて
ふと、今日のご飯はなんだろう
そんな事が頭をよぎったのだった
自由気ままに、楽しさを求めて
純は次の試合へと挑む
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