過去ログ - 唯「さいきょう!」
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17:名無し ◆4v8YI6cjUrA8
2016/02/21(日) 19:36:43.49 ID:GNwMhC04O
律VS純

流れる様なコンビネーションに純は思わず口元を綻ばせた

律「何笑ってるんだ、余裕ってか?」

純「先輩も笑ってますけどね」

お互いが歓喜の笑みを浮かべていた

普通の女子高生がこんな風に殴り合って、蹴り合ってなんて考えられない
身近な人と自分の力と技とを競い合える
それが嬉しくてしょうがないのだ

今のところ二人は互角だろう
カポエラという見たことも無い格闘技に律は徐 々に対応していた

要するに蹴りが来るならそれに対応すりゃいいや

律のざっくりとした考えが結果として良 い方向に動いている

かたや純も律の動きに対応していた
ジンガからのステップで一見派手に動いている様だが細かくリズムを変調させてボクシングのコンビネーションに対応している

律の蹴りは意外だったがパンチほど洗練されて ないなと純は思った

トーントーンと弾むようなステップの律

踊るようにリズムを取りながら間合いを計る純

律が一気に間合いを詰める
リズムの虚をつかれたのか、純の動きが少し乱れる

逃すまいとジャブで真っ直ぐ純の顔を狙う
純は首から上だけの動きでジャブをかわす
律が足を踏み込み腰に力を入れる

純はミドルキックを警戒してボディをカードする
そのまま純の腹目掛けてくるかと思った律の足が軌道を変えて地面に落ちる

フェイントだ

ステップインをして距離を詰めた律が最速のアッパーカットで純を仕留めにかかった

律は、はいる!と思った

だが自分のボディに衝撃が走る

アッパーが届く直前に純の強烈な前蹴りが律を捉えた
律は大きく体を後退させる

前蹴りのダメージで少し足が重い
純が追撃してくる
前転したかと思うとその勢いで頭頂部に踵を落としてくる
ガードしたら腕にダメージを負うばかりかガー ド越しでも衝撃が凄いだろう

律は後ろへとなりふり構わず転がった
ボクシングの動きを捨ててまでの全力での逃げ

そのおかげで純の足は空を切った

純は子供の様にちぇっと舌を鳴らす

蹴りが来るなら蹴りに対応すればいいと思って いた律は少しばかりその考えが甘かったことを思い知った

純から繰り出される蹴りが自分の予想を越えてたら対応しきれないからだ

律「こりゃのんびりやってたらこっちが不利だな」

純「いえいえ、律先輩もいいとこいってますよ ホント」

律は後輩の憎らしい言葉に苦笑いを浮かべる


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