過去ログ - 少年「ぼくんちに勇者様が一泊した」
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29:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:45:20.23 ID:gNZNa3Oko

「なにかあったんですか?」

「実は……勇者殿は生きておられたんだよ! 重傷を負ってたらしいがね!」



ぼくは驚いた。
驚きすぎて、心臓が止まるかと思っちゃったくらいだ。



「生きてたのに……どうして探してるんですか?」

「陛下は勇者殿にどんな恩賞でも、将来的には王位すらも与えるつもりでいた。
 しかし、勇者殿は自分には向いていないと行方をくらませてしまったのだ。
 せめてもう一度話だけでも聞いてもらうために、こうして探しているのだが……」



ここまで話すと、これ以上子供にかまってられんと、馬に乗った偉い人は別のところを探しに行った。

この人たちには勇者様がどこにいるか分からないようだ。
だけど、ぼくには分かった。



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