過去ログ - 拓海「アイドルになって、10年が経った」
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26: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:59:25.90 ID:zZX4IJgK0
「…落ち着いたか?」

「…………うん」

結局、大泣きしてしまった。

「彼」の胸に頭を押し付けて、
ずっとそうして、ようやく落ち着いた。

「そっか…忘れてたのか…」

「…………ごめん」

「いや、俺も思い出したのは最近なんだ」

「彼」はアタシを責めなかったし、気にしてる様子も見せなかった。

「久しぶりに見たよ、拓海の泣き顔」

「彼」とアタシの関係が「プロデューサーとアイドル」だった頃から、「彼」はアタシの失敗を責めたことは1度も無かった。

また、「彼」の優しさに甘えてしまった。

そう思うと、涙がどんどん溢れてきて、どうしようもなくなってしまった。

「ほら、もう夕飯作らないと」

「…アタシも手伝う」

「いいよ、拓海はゆっくりしてて」

普段夕飯を作るのは「彼」だ。
アタシも料理ができないわけではないが、
1人での生活が長かったからか、「彼」の方が料理が得意だった。


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