14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/22(月) 11:05:51.48 ID:NDuKW9gF0
「ううっ……ひっく……、あ、あたしは……お前らに……きら、われたくない……」
しゃくりあげながら心の内を吐露する。あたしは凛と加蓮に嫌われたくない。これは紛れもない本心なのだ。
「でも……! 例え凛と加蓮に嫌われても……うぇっ……くっ」
そう、例え凛と加蓮に嫌われても、いや、あたしが事務所の全員から、世界中の人に嫌われたとしても。
「Pさんが好きなんだよぉ! Pさんが好きで好きでどうしようもないんだっ!」
ありったけの力を込めて叫ぶ。恥ずかしいとか恥ずかしくないじゃない。あたしの思うまま、感じるままの言葉を今、外に出してあげないと後悔するだけだ!
「お前らな! ふざけるなよ! あたしのPさんだ! 例え親友だからって譲ったりしないぞ! Pさんはあたしだけのものだ!」
はぁはぁ、と肩で息をする。身体中が熱い。まるでステージの上にいるみたいだ。
「……ふーん」
「そっか」
凛と加蓮の冷たい声に身体が震える。でも、今更退きはしない。凛と加蓮が敵になろうが、今のあたしを止めることは出来ない。
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