過去ログ - 速水奏「ゆらゆら揺れて、夢のようで」
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/22(月) 18:09:26.33 ID:5MCPQXq+0

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 凛を最初に泊めたのは、たしか十二月の雪の降った日だった。

 レイトショーを見た帰り道、コンビニの前で大げさなくらいマフラーを巻いた凛を見つけた。
 寒さで顔を赤くした凛に声をかけたのは私の方だった。

 その日も凛は、街灯の下でゆらゆら影を作っていたっけ。

「どうしたの、こんな時間に。もう十時よ」

 私がそう言ったら、いきなり「奏の家に泊めて」なんて答えるものだから面食らったけれど、結局二人で一緒に帰った。

 次の日、凛は私の家からそのまま学校に向かって。

 桜が散って、木々が緑色になった今も、こうして彼女は私の横にいる。



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