過去ログ - 速水奏「ゆらゆら揺れて、夢のようで」
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/02/22(月) 17:51:18.07 ID:5MCPQXq+0

 あたりはとっくに真っ暗。

 最近は日も長くなってきたけれど、凛と待ち合わせるのはいつも日が落ちてからだった。
 今日もいつも通り、月が追いかけてくるのを知らんぷりして家に帰る。

 この前借りたB級映画は久々の当たりだったから、それの続編を私の右手はぶら下げていた。

「奏の家、そろそろだっけ」

「そろそろね」

 最近、凛は私の家にたまに泊まりに来るようになった。

 それは例えば大きなライブのあとであったり、遠くへのロケの直後であったりして、今回は後者だった。

「どうして奈緒や加蓮の家じゃないの?」

 そう何度か聞いたことはあるけれど、そういうとき決まって彼女はバツの悪い顔をして、カフェオレを飲んだ。
 だから私も、そのうち聞くのをやめた。



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