2:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:50:55.81 ID:K6cOLVHT0
「にゃにゃにゃんにゃにゃにゃ!(おはようございます!)」
と言ったつもりだけど、やっぱり日本語が出てこない。案の定、みくの意味不明な言葉を耳
にした未央チャンが、目を輝かせて近づいてくる。
3:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:52:06.28 ID:K6cOLVHT0
「もしかして、みくにゃんに猫が憑りついたとか!」
「にゃにゃんにゃ!(違うにゃ!)」
「そうに違いない! 本物のみくにゃんを返せー!」
4:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:53:22.85 ID:K6cOLVHT0
「ほらほら、ここがいいのかなー?」こちょこちょこちょ
「にゃあっ、にゃにゃにゃっにゃにゃ!(にゃあっ、ギブアップにゃ!)」
目に涙が滲んできた頃、未央チャンは、ようやくわき腹に這わせていた指を放す。乱れた呼
5:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:55:14.84 ID:K6cOLVHT0
「まだ抵抗するか名も無き猫よ……」
乗り気な未央チャンは、瞳に好奇心の光を揺るがせる。間違いない、まだ何かを企んでいる
眼つきだ。
6:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:56:26.41 ID:K6cOLVHT0
「食らえ化け猫!」
未央チャンは、右手の猫じゃらしを出鱈目な動きで振り回した。ふっ、みくがそんなモノに
反応するわけ――
7:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:57:47.27 ID:K6cOLVHT0
左右にふらふら、上下にふらふら。
……縦横無尽に振られる猫じゃらしを、目が追いかけちゃう。それにつられて、身体も反応
する。それこそ本物の猫みたいに。
8:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 22:59:19.50 ID:K6cOLVHT0
あの中、狭くて良い感じかもしれない。
一たびそう考えてしまうと、身体の疼きが止まらない。
――も、もう我慢できないにゃ!
9:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:02:43.74 ID:K6cOLVHT0
「ふにゃぁ〜」
「え、わああああっ!?」
薄暗くて、少し蒸している。どことなく甘酸っぱい匂いの漂う空間に、みくは快楽に蕩けた
10:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:03:59.37 ID:K6cOLVHT0
「――おはよう、み……お……?」
声の主は李衣菜ちゃん。そう呟いたきり、口を噤んでしまったようだ。
……というか、この状況ヤバくないかにゃ!? めっちゃ誤解してるよね! でも、みくの
11:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:07:12.29 ID:K6cOLVHT0
「二人とも、そういう関係なんだ……。みおちゃん、ずるいよ……」
「ずるい!? いや助けてよ!」
「ねえ、私のパートは? エアでかき鳴らすのはもう嫌だな……」
12:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:07:48.94 ID:K6cOLVHT0
「誤解しないでね。事の発端は――」
未央チャンが事情を語り終えると、李衣菜ちゃんは納得したように頷いた。
「なるほど、みくちゃんが猫に……」
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