9:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:02:43.74 ID:K6cOLVHT0
 「ふにゃぁ〜」 
  
 「え、わああああっ!?」 
  
  薄暗くて、少し蒸している。どことなく甘酸っぱい匂いの漂う空間に、みくは快楽に蕩けた 
10:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:03:59.37 ID:K6cOLVHT0
 「――おはよう、み……お……?」 
  
  声の主は李衣菜ちゃん。そう呟いたきり、口を噤んでしまったようだ。 
  
  ……というか、この状況ヤバくないかにゃ!? めっちゃ誤解してるよね! でも、みくの 
11:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:07:12.29 ID:K6cOLVHT0
 「二人とも、そういう関係なんだ……。みおちゃん、ずるいよ……」 
  
 「ずるい!? いや助けてよ!」 
  
 「ねえ、私のパートは? エアでかき鳴らすのはもう嫌だな……」 
12:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:07:48.94 ID:K6cOLVHT0
 「誤解しないでね。事の発端は――」 
  
  未央チャンが事情を語り終えると、李衣菜ちゃんは納得したように頷いた。 
  
 「なるほど、みくちゃんが猫に……」 
13:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:09:07.86 ID:K6cOLVHT0
  李衣菜ちゃんは事務所から出て行くと、その十分後に戻って来た。手には買い物袋が提げら 
 れている。 
  
 「みくちゃんが猫に憑りつかれたか、その真偽を確かめるにはこれだ!」 
  
14:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:09:59.98 ID:K6cOLVHT0
 「ああっ、みくにゃんがお魚を! これは、やっぱり私の想像通り……」 
  
  そ、そんな。みくは猫じゃない! みくは、みくなんだよ!? 
  
  ……このまま、皆に誤解され続けたら?  
15:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:11:03.10 ID:K6cOLVHT0
 「待って」 
  
  そこで、李衣菜ちゃんの冷静な声が割り込んだ。 
  
 「違うよ。この子は、猫じゃない」 
16:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:11:48.59 ID:K6cOLVHT0
 「つまり……猫に憑かれたとかじゃなくて。みくにゃんに猫の本能が備わってただけ、って 
 こと? どうして?」 
  
 「それはたぶん……」 
  
17:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:13:13.76 ID:K6cOLVHT0
 「……それで、みくにゃんはどうするの? こんな調子じゃ、今日は仕事にならないだろう 
 し。色々と不都合も……」 
  
 「それは問題ないよ」 
  
18:名無しNIPPER
2016/02/22(月) 23:18:51.17 ID:K6cOLVHT0
 短いですが以上です。少しでも楽しんでいただければ幸いです 
  
19:名無しNIPPER[sage]
2016/02/23(火) 00:04:01.91 ID:EEp/OrXv0
 乙!あらかわいいみくにゃん 
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