14: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:15:27.71 ID:mWhgQ1Ab0
紗枝「あ、思い出した」
P「どうした、なにを」
紗枝「京都にいたころに、うちが好きやったこと」
P「お。なんだ?」
紗枝「学校やら友達の家から帰ると、お母さんが夕飯作ってて、おかえり、て言うてもらえるんが、好きやったなあ」
紗枝「なんか、無条件にうちを迎え入れてくれる感じが良かったんかもしれまへんね」
紗枝「あと、小さいころは、休みの日にお父さんに公園に連れてってもらえるんが嬉しかったんどす」
紗枝「いつもお仕事で忙しいはずやのに、せやのにたまの休みに遊んでくれはって。……ってこれ、京都関係ないかなあ」
いくらしっかりしているからといって、彼女はまだたったの十五歳なのだということに、気付かされる。
東京に移ってきたときに別れてしまった友達も、たくさんいただろう。
彼女の、しみじみと思い返すような言い方に、俺は尋ねずにはいられなかった。
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