過去ログ - 小早川紗枝「実家に帰ろう」
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19: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:23:00.79 ID:mWhgQ1Ab0
 P「やっと帰ってこれたな」

 門の前で足を止めた彼女に声を掛ける。

 彼女は茫然と、生家を眺めていた。
以下略



20: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:26:20.10 ID:mWhgQ1Ab0

 紗枝母「おかえり、紗枝」



21: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:27:51.27 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「ただいま、お母さん」

 彼女が母親の元まで駆け寄って、抱きつく。

 彼女の母親は、それを優しく抱きとめながら微笑んだ。
以下略



22: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:29:55.46 ID:mWhgQ1Ab0
 そのまま家庭訪問は始まる。居間のダイニングテーブルについて、彼女の両親を迎えて四人で。


 P「CDも無事発売することが叶いましたし、売れ行きも上々です。紗枝さんはこれから、いま以上にもっと活躍していきます」

以下略



23: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:32:29.51 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝母「こら、紗枝。そないなこと言わんの」

 紗枝父「そうや、プロデューサーさん。うちの娘が迷惑かけてませんか?」

 紗枝「お父さん、なに言いだすん!?」
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24: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:35:34.98 ID:mWhgQ1Ab0
 話も落ち着いて、もう少しで夕方に差し掛かろうかという頃合い。

 そろそろ今日の宿を抑えなければ、取れなくなってしまうかもしれない。


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25: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:37:04.28 ID:mWhgQ1Ab0
 それから美味しい夕飯をいただいて、少ししたころ。

 夜も更けて、居間で休憩していたときのことだった。


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26: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:40:12.70 ID:mWhgQ1Ab0
 彼は、少し眉をひそめて言った。

 紗枝父「実は、あの子が小さいときは、私も妻も仕事が忙しくて、あんまり構ってやれへんかったんです」

 P「……そう、だったんですか」
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27: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:42:22.99 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝父「だから、私から、君に改めて頼みたいことがあるんです」



 彼は、緊張した面持ちで、まっすぐこちらを見据えた。
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28: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:44:05.76 ID:mWhgQ1Ab0
 暫くして、彼女が姿を見せた。

 紗枝「Pはん? 客間の方にお布団敷きましたえ?」

 P「ああ、ありがとう」
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29: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:45:41.85 ID:mWhgQ1Ab0
 次の日は、朝から彼女と京都を散策した。

 たしかに彼女の言う通り、そこかしこで道路工事が行われていたことには驚いた。

 なんでもない街並みを歩きながら、気の向くままにお店に入ったり、公園で休憩したり、俺達は休日を満喫した。
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