15: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:32:36.88 ID:5nqN1e/X0
晶葉「例えば、イヤーワーム現象で、好きな人間とデートし手を繋げる物語を使用者が組み立てたとしよう」
P「なにその具体的な例」
晶葉「……ゴホン。すると、実際に手を握ってもらえたという感触が得られたわけ……得られるわけだよ」
16: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:40:07.36 ID:5nqN1e/X0
晶葉「だが、きっとアイドル達は気に入ると思うぞ。それに、得られる触覚に関しては、原因が解明されている。感覚器への干渉は可逆的な反応だったというだけだ。奪うこともできれば、与えることもできる、といったふうにな。原因がわかれば安全機構を作るのも簡単だった。これで、使用者が苦痛に感じるような刺激は一切与えられない」
P「なるほどな……」
晶葉「頼む、P。協力してほしい。データが欲しいんだ」
17: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:48:50.85 ID:5nqN1e/X0
晶葉「ああ、ありがとう、Pよ。そうと決まれば、早速使用者を選びたい。ひいては、無条件な選択としたいため、一番に出社してきたアイドルに協力を仰ぎたいと思う」
P「ああ。ただ、あくまで本人の意思を尊重する。これでいいか?」
晶葉「ああ、構わない。平行世界体感装置のように使用者のメンタルで左右されるものではないとはいえ、多少気が引けるものな」
18: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:52:09.37 ID:5nqN1e/X0
――
P「さて、またまた晶葉の奴は観葉植物の陰からこちらの様子を窺っているわけだが」
P「今日は誰が一番に来るのかなー」
19: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:55:45.89 ID:5nqN1e/X0
P「……」
P「なあ、紗枝。最近疲れてないか?」
紗枝「なんどすか、急に。……確かにお休みは最近いただいてまへんが……でも、頑張られへんことはありませんえ」
20: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 19:58:30.25 ID:5nqN1e/X0
晶葉「お困りの用ようだな、P」バサァ
紗枝「晶葉はん」
P「晶葉はんって言いにくくない?」
21: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 20:01:11.18 ID:5nqN1e/X0
晶葉「ああ、構わない。なぁに、イヤホンを耳に入れて椅子に座っておくだけだ」
紗枝「それで、普段の疲れがとれるんどすかー」ホー
晶葉「疲れがとれる、というか、精神的に少し負担がとれる、というか」
22: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 20:07:45.96 ID:5nqN1e/X0
P「なんか開始一秒目で既にアイドルとして若干駄目な感じの顔になってるんだけど」
晶葉「こんなものだろう。だが、まだイヤーワーム現象は起こっていないはずだぞ」
紗枝「ぁ……Pはんの声が……」
23: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 20:20:59.34 ID:5nqN1e/X0
紗枝「ぁん……っ、そんな耳元で……くすぐったいやん?///」
P「……」
P「これ、映像観れないほうがダメなんじゃない?」
24: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 20:22:35.03 ID:5nqN1e/X0
紗枝「……ぁ、ど、どこに手ぇ入れてはるの……」
紗枝「ちょ、ほんと、そんな……ぇ?」
紗枝「やめはるんどすか……」シュン
25: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/25(木) 20:24:02.39 ID:5nqN1e/X0
紗枝「み、見んといてぇ……ぁ、や、ぁ……」
P「紗枝の顔、やばいくらい赤いけどほんと大丈夫? ポンコツになったりしない?」
晶葉「確かに、正直引くくらい赤いな……仕方ない、この辺で終わらせよう」ポチッ
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