過去ログ - 女「ねぇ、教科書見せてくれる?」
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1:1[saga]
2016/02/26(金) 04:56:00.23 ID:L9VbBZX80
ミステリー系
完結済み
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2:1[saga]
2016/02/26(金) 04:57:40.85 ID:L9VbBZX80
益田先生は、先ほど体調不良で早退されました。
午後一番の日本史の授業にやってきた地理の教師は、そう言ってプリントを配り始めた。
3:1[saga]
2016/02/26(金) 04:58:19.17 ID:L9VbBZX80
なぜ右隣の自分なんだろうと思って彼女の左隣に目をやると、そこは空席になっていたから、どうやらその人物は欠席で、しかたなく右隣にいた俺に助けを求めてきたらしいとわかった。
4:1[saga]
2016/02/26(金) 04:59:51.91 ID:L9VbBZX80
教科書を広げて、連結させた机の境界線のところに広げる。それから、俺は無意識に、座ったばかりの机の具合を確かめるような感じで机の中を探った。
5:1[saga]
2016/02/26(金) 05:00:56.83 ID:L9VbBZX80
そういって周りと見渡すと、話が聞こえたらしいA組の女子が振り返って、「O君はインフルだよ。昨日から」と教えてくれた。
6:1[saga]
2016/02/26(金) 05:02:39.13 ID:L9VbBZX80
女「そうだ。せっかくだし私O君の教科書借りようかな。見せてもらっておいてなんなんだけど、二人で一冊じゃ窮屈でしょう? 席戻そっか」
7:1[saga]
2016/02/26(金) 05:03:30.69 ID:L9VbBZX80
そういえば、どうして俺は教科書をO君のものだと断定したのだろう。裏面の記名は一度も確認していない。
8:1[saga]
2016/02/26(金) 05:04:02.24 ID:L9VbBZX80
男「確かにかなり上手いと思う。落書きのレベルを超えてる」
9:1[saga]
2016/02/26(金) 05:05:08.47 ID:L9VbBZX80
他の部分に記名があるのかもしれないと考え、背表紙や小口、天を覗いたがいずれも名前は見当たらなかった。
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