過去ログ - 日向創「ronpa/extra」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 02:18:08.90 ID:aeCTe/ih0
学校を歩き回る。
いつも通りのルーチンから外れた行動。
今までとは違う動きをするたびにノイズは激しくなっていく。

しかし、ノイズが濃くなるほどに、僕のこの行動は間違っていないんだと。
そう確信できた。

学園を歩き回る。
一瞬、誰かの視線を感じた。
僕はそれを無視して歩き続ける。
答えを探して。


狛枝「やぁ」
「……」
狛枝「酷い顔をしているね。でも答えに至ったみたいだ」
「……」
狛枝「希望の君達なら、辿り着けると思っていたよ。……実は、それだけじゃないんだけどね。
君達はボクに似ているんだ。ああ、勿論バカにしているわけじゃないよ。ボクなんかと一緒にされたくないって気持ちは分かるさ
そうじゃなくてね。なんていうんだろう。心の在り方というか、信条というか、そんなものが、似ているって。そんな風に思うんだ」
「……」

目の前の男が何を言っているのかわからない。
その視線は、ボクを見ているようで、違う誰かを見ているようで。
真意は伝わってこない。

狛枝「ボクはもう行くよ。君達の希望の踏み台くらいにはなれると願ってね。
きっと会えると信じているから」

そういって転校生は歩いていく。
分からない。何を言っているのかが分からない。
ただ、見送ってはいけない。
彼についていかないと。そうしないと。そうすれば。

僕はふらふらと、彼の後を追っていく。
しかし、少し歩いた途端、違和感を感じた。
視線の先には壁。
何もない、壁。
廊下の端。緊急用の消火器が置いてある以外、窓も階段もない。
なのに、ここへ歩いてきたアイツは、いない。

ゆっくりと、歩む。
何かを確かめるように。/何かを確信したように。
僕は、目の前の壁へ、手を伸ばす。

──ああ、そうか。
これが──。


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