過去ログ - 理樹「西園さんにドッキリを仕掛けたらあっさり信じ込んだ」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/28(日) 00:32:27.42 ID:0o1Gncpj0
理樹(そして遂に西園さんが僕の隣に座って語り出した)
西園「私は……直枝さんにこの気持ちを伝えるため、洒落た海外文庫の台詞や時には慣れない恋愛小説を読んで勉強していました」
西園「……しかし、そんなことをしているのも結局無駄でしたね。気付きました…思いを伝えるならたった一言、シンプルな一言で充分だったんですね」
西園「直枝さん……これまであなたにしっかりした形で言えずにごめんなさい。これまで色々な後悔を経験してきましたが、今回は…私も耐えきれそうにないです……」
理樹(…………………)
西園「直枝さん…ずっとあなたのことが……」
理樹(頭の中でファンファーレが鳴り響いた。遂にやり遂げたんだ!)
西園「…………ごめんなさい。やっぱり言いません。これは私も貴方と同じ所に着いた時までこの言葉は取っておこうと思います…」
ガサッ
恭介「はぁー!?」
真人「なんだとぉ!?」
謙吾「嘘だろ……」
葉留佳「ええぇーーっ!!?」
鈴「おーまーいーがっ」
クド「わふー!?」
小毬「ほ、ほぇえ!?」
来ヶ谷「はっはっはっ!」
理樹「………………いやいやいやいやいやいや!!!」
理樹(西園さんの結論が出てからあちこちの物陰に隠れていたみんなが一気にずっこけた。死んだふりも忘れて僕も思わず突っ込んでしまった)
理樹(まさかそんな話になるなんて…。いや、確かに西園さんらしいと言えば西園さんらしいけど……)
西園「ふふふっ…」
理樹「?」
理樹(と、普通なら死人が生き返ったことと、行ったはずのみんながそこら中にいた事のダブルショックを受けるはずの西園さんが何故からクスクスと微かに肩を震わせて笑っていた)
西園「うふふ…嘘ですよ、直枝さん。貴方のことがずっとずっと好きです。世界で一番大好きです」
チュッ
理樹「…………!!!」
理樹(起き上がった僕を再び倒すように肩を押さえられ、西園さんの唇がどんどん目の前に近づいて終いには行き着く所に行き着いてしまった。大胆な告白と共に………)
来ヶ谷「ほう」
小毬「な、な、な…!?」
恭介「見るな鈴!お前にはまだ早い!」
鈴「も、もう遅いわ…ば、馬鹿兄貴…!」
西園「…………どうですか?これで、伝わったでしょうか」
理樹「こ、これは……!」
来ヶ谷「なるほど。どうやら我々は一本取られたらしい」
真人「ど、どういうことだ!?」
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