20:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 13:35:28.56 ID:VZ/gYEMpo
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家に近付くにつれて、何だか良い匂いがしてきました。
どこか馴染みのあるような、どこか懐かしいような。
玄関を開けると、それはいっそう強くなって。
「ただいまー」
「あら、お帰り卯月。ちょーうどいいところに来たわね♪」
キッチンにはエプロンを着けたママが居ました。
コンロの上のフライパンには、ふっくら美味しそうなホットケーキ。
「わー。久しぶりだね」
「いま一枚焼き終わった所だから手伝ってちょうだいな」
「はーい♪」
お皿やフォーク、蜂蜜にバター。
紅茶の用意も忘れずに、今日の一杯はアールグレイ。
ママの鼻歌は、聴いているうちに本格的な歌になってきました。
「バーニラをふって、エ・ッ・セ・ン・ス〜♪」
「……ぷっ。何それ、ママ」
「何ってそりゃ、『ホットケーキ・プリンセス』よ」
「私の歌を口ずさんでよー!」
「だって私、CGプロのみーんなの大ファンだもーん♪」
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