11: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:18:09.86 ID:Vnz/ww6s0
P「……待てよ?」ボソリ
P「…………」
P「質問はまだ終わりじゃない。すまないが志希、席をはずしてくれないか」
12: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:18:45.68 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……どうしてそう思う?」
P「今までお前が作ってきたもの。平行世界体感装置、精神安定装置、トリップ装置、そして今回のモテ装置――平行世界体感装置で記憶を操作し、精神安定装置で視覚を操作し、トリップ装置で聴覚と触覚を操作し、モテ装置で嗅覚を操作している」
P「あと一つは、味覚か?」
13: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:19:51.98 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……」
晶葉「Pよ。私は、やろうと思えば記憶を改竄することだって可能なんだぞ? 平行世界体感装置で得られたデータから、それができるだけの技術をもう得たんだ」
P「俺を脅す気か?」
14: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:20:29.92 ID:Vnz/ww6s0
P「『もしも俺が消えたら』。お前の書いているその小説は何だ?」
P「なぜ俺がレグルスを、キクイタダキの別称を知っているとお前が知っている?」
P「なぜ俺は――平行世界から帰ってきてからずっと眠れないんだ?」
15: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:21:18.76 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……」
P「沈黙は是ととるぞ」
晶葉「平行世界では、自分の知らないことは起こらない。シミュラクラ現象をPは知らなかった」
16: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:22:25.89 ID:Vnz/ww6s0
P「晶葉、お前は新たな人間を造ろうとした。目的はよくわからない。そもそも俺の記憶の中で組み立てられる平行世界の中で、お前が一種の意思を持つことさえ俺には納得できない」
晶葉「それがそのまま、ここが現実世界であることの裏付けになっているとは考えないのか?」
P「……っ」
17: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:23:10.31 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……チッ、電話だ」ピッ
晶葉「私だ――ああ、いつもすまないな。すまないが今立て込んでいて……」
晶葉「なに?」
18: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:23:46.19 ID:Vnz/ww6s0
P「まゆもこんな時間に何やってんだよ……」
まゆ「最近晶葉ちゃんの行動がおかしいので、ずっと監視してたんですよ」
P「ご、ご苦労さん……」
19: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:24:51.38 ID:Vnz/ww6s0
まゆ「うふ、何のことですかぁ……?」
晶葉「さあ行くぞ。もたもたしている時間はない」
P「どうしたんだよ、晶葉、急にバタバタと」
20: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:25:31.77 ID:Vnz/ww6s0
――
P「ここは……病院?」
21: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:26:15.12 ID:Vnz/ww6s0
男「お待ちしておりました、すぐにこちらへ……この方々は?」
晶葉「やあ、院長。いつもすまないな。この三人は私の友人だ。それに、このうち一人は見たことがあるだろう?」
院長「そうですな、はは。ではこちらへ」
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