64:名無しNIPPER[saga]
2016/04/04(月) 00:47:11.48 ID:MClWhn520
貴音「ああ、ああっ……んむ、んりゅっ、あむ、あふぁ、むあっ、ちゅっ、ま、まって、あああ――っ、は、はー、はぁ、はぁ。はぁ」
私は中断を求めました。嫌だから、ではないのです。
ただ、一呼吸おいて、魘されたような思考を揺り動かし、如何にはしたなき行いに没頭しているのか、自覚する心算でした。
でもそれは叶わぬ試み。
意図とは裏腹に、私の身体は、今度こそあなた様がくださる快楽を、余すことなく味わおうと躍起になっていました。
理性は呆気なく愛欲に押し流され――再び唇が合わさったとき、私は舌を自ら差し出しました。
じゅぽ、ぬちゅっ、れるちゅっ、くちゅぅ、じゅ…………にゅちゅりゅちゅりゅちゅ……ぅ
貴音「ふぁ。あぉあんっ、れろぉ、んろ……ぉ、ぷほっ、ふぅ……んちゅっんっん…………っ」
舌を扱き、扱かれ。唇を吸い、吸われ。涎を啜り、啜られ。粘膜を舐め、甘噛みし。
分厚い肉と肉が絡み合い、互いの唾液に塗れました。
咀嚼音にも似た、他の者が聞けば眉を顰めるような水音が、粘ついた闇の中で幾度と無く滴りました。
常ならば、私も良い心地はしないでしょう。でも今や、その音こそが、私の成就の証でした。
外と扉一枚隔てただけの場所で、あなた様と共犯者のように快楽を弄んでいることが、私を一層昂ぶらせました。
83Res/54.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。