過去ログ - 志希「フレちゃんがうつになりまして。」
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24:名無しNIPPER
2016/03/02(水) 02:49:03.93 ID:6EAPQZ2oo
 あ、思い出した。

 2位の女の子のおはなしをしよっか。
 女の子っていってもあたしより大分年上だったんだけどね。
 名前は、うーんとね、知らない。
 忘れたとか思いだしたくないとか別にそーゆーわけじゃなく、そもそも一度しか会ったことがないんだよねー。
 それでもその子はあたしの名前を毎日のように話題にだしてたみたいで、ひょっとしてあたしって案外モテモテ? なんちゃって。
 キャンパス内でいっとうお日様がぽかぽかするベンチでお昼寝してたとき。

「一ノ瀬志希、こんなところで優雅にサボり?」

 名前を呼ばれて瞳を持ち上げる。なになに、志希ちゃん只今充電中にゃのだけれどー。

「はーい、ぐっどいぶにんぐ。 あれ、ないすとぅーみーちゅーかな?」

「天才さまはいいわね、目が真っ赤になるまで学術書とにらめっこする必要なんてなくて」

 むむ、なんで初対面でそんなにこわいお顔をしてるのかな?
 ためしに鼻をすんすん。ハスハス。ん、あーこれあたしの苦手なにおいだ。
 ネズミとかの嗅覚に優れた動物は同種の感情を嗅ぎ分けられる。嬉しいとか、哀しいとか。
 あたしもたま〜〜〜に鼻の調子がいいときには、わかるのだ、においで相手の気持ちがおおよそね、なんて言っても誰も信じないんだけどー。
 このにおいは、うん、たぶん怒ってるときのにおいだね?




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