32: ◆dr9XmfAj2s[saga]
2016/03/02(水) 21:11:23.18 ID:Ft3KlOFD0
安価につながるまでのお話を書いていきます。自分のレスは安価にはカウントされません。連取、連投は直下になります。
部屋の電気が消えていくなか、ティエリアの部屋は明るいままだ。
ティエリア「これで3枚目か...」
パソコンの隣で次々と印刷されていく書類。「これからの活動について」と、題名が大きく書かれている。
ティエリア「明日の仕事が円滑に進むためにも、この書類は完成させないとな...」
黙々とキーボードで字を打ち込んでいくティエリア。その眼は瞬きもせず、画面を見続けている。時計の針は12時を回った。明日の仕事は8時からである。間に合うように、そんな思いが手の動きを加速させる。ほどなくして、
ティエリア「ふぅ...」
と、息のこぼれる音が部屋へと響く。書類作りが終わったようだ。いつの間にか、みんなの名刺まで作られている。30枚ほどだろうか。名前に合わせてフォントの色が各々の使ってきた機体の色へと変えられている。
ティエリア「戸籍と車の免許を取るのは早めの方がいいだろうな」
また手が動き出す。結局、書類作りは3時まで続いた。
ティエリア「さすがに寝るべきか...」
ベッドに横たわり、夜空を見上げる。きれいな星が目に映る。
ティエリア「僕は今、人と関わる仕事に就いた。昔の僕ならありえないことだっただろう。僕が変われたのはロックオン・ストラトス、いやニール・ディランディ、あなたのおかげです。僕に、他人を想う気持ちを与えてくれてありがとう。あなたに出会えて本当によかった...」
そう呟き、空に向かってほほえんだ。
刹那「ん...ふぁぁあ...」
大あくびをかきながら、刹那は目を覚ます。買っておいた惣菜パンで食事を済ませ、スーツに袖を通す。カバンに荷物を入れ、外へと出る。鍵を閉め、時間に間に合うように少し早歩きで行く。静かだったので、もうみんな出たあとのようだ。
おはよう、とドアを開けると、スーツを着た仲間たちと見知らぬ女性がいた。
???「おはようございます!刹那さんですね?」
そうだと答えると、千川ちひろです!よろしくお願いします!と返事をされた。彼女がもう1人の事務員だろう。
刹那「こちらこそよろしく頼む」
そう返事し、軽い握手をした。
ちひろ「みんな揃いましたし、始めましょうか」
ちひろの合図でこれからのことについて話が進んでいく。
まずは、1人ずつに分かれてスカウト、養成所の見回り、オーディション、情報整理をしようとのことだ。ティエリアが考えただけあって、満場一致で賛成だった。
ロックオン「すまないがちひろさん、ちょっと席を外してくれないか?俺たちだけで話したいことがあるんだ」
ちひろ「後でちゃんと呼びにきて下さいね?」
もちろんだ、ロックオンが返すと部屋から出ていった。
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