57: ◆dr9XmfAj2s[saga]
2016/03/08(火) 00:13:09.31 ID:ZuVeC5+x0
刹那「おぉ...」
目の前の光景に驚きを隠せない。皿の上には、ご飯と魚の切り身が乗っていて、その皿が小さなベルトコンベアーに乗って回っている。不思議だ。
ロックオンとちひろ以外は同じように驚いている。
ちひろ「みなさんは寿司を食べたことがないんですか?」
刹那「ない」
ティエリア「ない」
アレルヤ「ありません」
ちひろ「けっこう美味しいんですよ。これ」
ロックオン「そうだぜ?まぁ日本の飯は大体美味いがな」
そもそも魚はクルジスでもほとんど無かった上に、ソレスタルビーイングでは宇宙食ぐらいしかなかった。日本に住んでいたときも、専らジャンクフードで済ませていた。...少々ダイエットすることになったが。ティエリアは食事にこだわる必要がなかっただろうし、アレルヤたちも環境が環境なだけになかっただろう。
刹那「なら、いくつかいただこう」
ロックオン「あっ!お前ら、初めてならさび抜きを注文しておけ!悪いことは言わねえから!」
ティエリア「さび抜き?何だそれは」
ちひろ「さび抜きっていうのは、ワサビという調味料を抜いた寿司のことです。ワサビは初めて、特に外人さんにはキツいですからね...」
指示に従いマグロという物のさび抜きを注文する。
ロックオン「刹那、海苔でぐるぐる巻きにされてるのは食っていいぞ」
刹那「助言、感謝する」
近くにあったねぎとろを取り、醤油につけて口に入れる。なるほど、確かに美味い。これならいくらでもいけそうだ。
アレルヤ「ああぁぁぁぁあ!」
マリー「しっかりして!アレルヤ!」
ロックオン「あのバカ...忠告したのによ...」
ティエリア「まったく...」
満足そうに食べるティエリアと違い、悶絶するアレルヤ。どうやらワサビを食べてしまったようだ。苦痛に慣れているアレルヤがここまでなるとは...恐ろしい。
マリー「ごちそうさま...でいいの?アレルヤ?」
アレルヤ「うん。それより...ワサビってすごいね...」
ティエリア「明日はアイドルが来る。事務所、活動の説明、体力等の測定と基礎レッスンを見届け、アレルヤ以外は自動車学校へと向かい免許を取ってもらう」
アレルヤ「それと、28日にLIVE対決が決まったよ」
ちひろ「本格的になってきましたね」
ロックオン「ま、頑張ろうぜ」
刹那「俺たちは向かうところがある。ちひろ、ここでお別れだ」
ちひろ「わかりました。では、また明日」
みんなで手を振って見送る。
アレルヤ「じゃあ、戸籍作りをしに行こうか。その後にちょっと寄り道してもいいかな?」
ティエリア「かまわない。が、どこだ?」
アレルヤ「刹那が喜びそうな場所だよ」
疑問に思いながら店を後にした。
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