過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その10【オリジナル】
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906: ◆x8NsquFWLI[saga]
2016/03/07(月) 22:45:46.78 ID:ijj6b95Go

"―――だから、そんな事は私には出来ない"


あなたは、そう少女に告げた。
全ての想いを乗せて、心の奥底まで届くようにと。

……少女の返答は。


『……はぁ。
 だと思ったわ、この馬鹿。
 馬鹿で阿呆で脳無し。
 殴る事ばっか考えて脳味噌イカれたんじゃないの。
 絶対頭おかしいわ、あんた』


流れるような罵倒であった。

重く沈んだ空気は、一瞬でどこかへ吹き飛んだ。
蔑むような目であなたを見つめる少女には、先程の暗さは微塵も感じられない。


『何よ、大体予想ついてるに決まってんでしょ。
 そういう答え出すのは分かってたけど、駄目元で言ってみただけよ。
 本当、どうしようもないわよね、あんたって』


そこまで言う必要はあるのだろうか。
呆然とするあなたの横を抜けて、少女は酒場へと戻っていく。

ただ、少女が扉を潜る間際。
あなたは微かに、しかし確かに一つの呟きを聞き取った。


『でもまぁ、あんたのそういうとこ、割と好きみたいよ、私』



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