過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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400: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/04/09(土) 00:02:07.75 ID:YK3b4xht0
 タッ タッ タッ

ヒノカ「月が奇麗だな、セツナ」

セツナ「そうですね……。すごくまるくて、大きいです」

ヒノカ「ああ。そうだな。セツナ手を繋いでもいいか?」

セツナ「いいですよ……」

ヒノカ「ありがとう……。ふふっ気持ちがいいなセツナの手は、触っていると心がとても落ち着く……」

セツナ「えへへ、褒められちゃった……」

ヒノカ「ああ、あの日お前が支えてくれなかったら私は、もう立ち上がれなくなっていたかもしれないからな……」

セツナ「……」

ヒノカ「どうした、セツナ?」

セツナ「なんでもありませんよ、ヒノカ様」

セツナ(本当は立ち上がって欲しいなんて思ってもなかった……。ヒノカ様はもう十分に傷ついたのに、どうして立ち上がるのかわからない。こんな風に壊れかけるくらいなら、ずっと倒れてて欲しかった)

セツナ(そうすれば、私とアサマで暗夜の奴らを皆殺しにするだけでよかったのに。カムイ様は命令だからちゃんと助けるけど、それ以外の奴らは皆殺しにして、終わったらヒノカ様は元に戻る、そう考えてたのに。もう、それは望めないのかな……)

ヒノカ「だから、セツナには感謝しているんだ。こんな風に面と向かって言うのはなんだか恥ずかしい気もするが、これは本心だからな」

セツナ「ありがとうございます、ヒノカ様……」

セツナ(だから、もう一緒に落ちていくしかないのかもしれない。そこに、戻ってきてほしいヒノカ様がいなかったとしても……)


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