過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/04/18(月) 00:33:03.77 ID:is4aDwAY0
マクベス「なんですか、飲みたいのですか?」
メイド「いえ、そのようなことは……」
マクベス「では、なぜ?」
メイド「その、よろしければ、私がお立ていたします。マクベス様は多くの作業をこなされておりますので」
マクベス「そう言ってもらえるのはありがたいですが、あなたは防衛隊長の付き人でしょう?」
メイド「いいえ、私は準備期間中、城で雇われているだけのメイドに過ぎません。気づいたことは進言を、ご命令あらばどのようなことでも仰せつかるように言われておりますので」
マクベス「なるほど。それで気づいたことが放置されていた紅茶だったわけですか」
メイド「はい」
マクベス「……」
メイド「……」
マクベス「まぁ、いいでしょう。私もできれば温かいものが飲みたいので、立てておいてください。その間に資料への目通しは終わるはずですから」
メイド「わかりました。それでは……」
カチャカチャ
コトッ
サラサラサラ
メイド「……♪」
マクベス「……ふむ」
マクベス(よい香りですね、これは仕事も捗るというも……ん? これは……)
コポコポコポ
カチャ
スッ
コトッ
メイド「マクベス様、紅茶の準備が整いました」
マクベス「……」
メイド「マクベス様?」
マクベス「……」
メイド「あの、私なにか間違ったことを」
ガタッ
メイド「! そ、その、すみま――」
マクベス「……防衛隊長、ここは前回駄目だと言ったところですよ!? さすがに二度も同じものを渡してくるとは、我慢なりませんね」
メイド「え、えっと、あの、マクベス様、紅茶の準備が……」
マクベス「ああ、そうでしたね。立てていただいてもらって恐縮ですが、私はこの件を直接防衛隊長に尋ねなければいけませんので。その紅茶はあなたに差し上げます。高級品ですからよく味わって飲んでください」
メイド「そ、そんな私になんて……」
マクベス「気になさらず、飲み終わり次第、戻って休むように。明日も色々と作業があるはずですからね。それでは……」
ガチャ バタン
メイド「……」
ススッ
メイド「……あっ」
「本当においしい……」
準備期間2 おわり
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