過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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891: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/05(日) 22:30:25.23 ID:TSa5aC070
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「と、承ったは良いものの、子育てなどしたことがない」
 
 城塞の図書館で一人マクベスは愚痴を肴に文献を読み漁る。
 初めての育児、物心から生まれる自分への興味、可憐なプリンセスプルンプルン、参考書からおとぎ話の絵本に至るまで、色々な本に目を通す。
 ガロン曰く、カムイは何も知らない状態だという。人間的にすることはわかっていても、自分がいったい何者なのかを知らないというわけであった。
 難易度が高すぎますよ、なんですかこれは。
 最初は軽い気持ちだった、力で躾ければいいと思っていたが、本に目を通す度にその考えを改めていく必要があった。
 愛情の欠如が生む終わらない反抗期という言葉が最もマクベスを苦しめた。最初の予定、力で締めあげるを使えなくなった。なら、甘やかすならどうだ、鞭でなければアメちゃんあげるの精神で、そうすれば問題ないだろうと。
 しかし、甘やかしすぎると自分は特別な存在(痛い的な意味で)だと思いこんでしまうかもしれないと参考書に書かれていた。
 反抗期カムイと自称選ばれし者カムイ、どちらもノーサンキューである。
 万が一にもそんな姿をガロンに見せてしまっては、暗夜王国、ガロンに仕える軍師の道など掻き消える。というか、確実に処刑される。
 そう考えて、マクベスはやったこともない子育てという問題に真面目に取り組んでいた。


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