過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/06/08(水) 00:38:25.56 ID:gxWyEhLV0
◇◆◇◆◇
「そこのモーニングコール担当のメイドよ」
「は、はいいいいいぃぃ、ななな、なんでしょうか、ガロン王様!!!!!」
「ここで待っていろ。他の者はカムイと共に来賓席で待っていろ」
哀れなメイドにいたわりの言葉をあげることもできず。カムイは手を引かれて、他のメイドと共にその場を後にする。
毎度は今にも泣きそうな面持ちで、ガロンに連れられて行くマクベスの姿を恨めしそうに睨んでいた。
殺されたら化けて呪ってやるぅ。失意の波動を放射しながら、メイドは自分の最後を想像していた。この重苦しい空気の中で死んで行くのだろうと。
そこで、息苦しく感じた殺意の波動がだんだんと離れていることに気が付く。何があったのかはわからない、メイドはキョロキョロと視線を動かす。動かして、それがだんだんと二人と共に扉へと向かっていることを突き止めた。
ガロンから漏れ出る波動がなぜ弱くなったのか?
答えは単純、彼がメイドから離れていったからである。
ではなぜ離れていったのか、それはあの殺意の波動をぶちまける相手が決まったからということだろう。
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