過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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917: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/09(木) 21:48:45.82 ID:3LDpXjjP0
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 マクベスに褒められて上機嫌のカムイであるが、それに比例してガロンの右腕の振動も高まっていく。それを見てカムイがすっと手を伸ばす。
 その震える右手に手が触れると、その振えが嘘のように消えていく、まるで今際の夢であった。

「お父様も、つかれてるの?」
「ふむ。そうかもしれんな」
「お父様とまきゅべすも無理しちゃだめだよ」

 ガロンの右手を優しく摩る。
 それを横目に見ながらマクベスは、本当にガロンがカムイと過ごすのを楽しみにしているのだとようやく察した。理由はどうでもいい、これで怒りが静まり悲惨な運命が少しでも緩和できるなら安いもの、そもそも自分の活躍をアピールしようとしたのが間違いだったのだとマクベスは察する。

(今日はカムイ王女の成長をガロン王様は確認しに来られたのだ。それに、カムイ王女が結果として暗夜王族としてふさわしい者になればいいだけのこと、途中経過ばかりを見せつけたところで、何の意味もないというのに、ガロン王様が来られたことで、少々舞い上がっていました。反省しなければなりません)

 主役はカムイ王女であるというのに、自分を前に出し過ぎていたことを反省し、マクベスは心機一転の面持ちで顔をあげる。


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