過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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925: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/09(木) 23:28:00.16 ID:3LDpXjjP0
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 穏やかに始まった昼食、カムイとガロンは置かれた食材に次々に手を伸ばしていくが、マクベスはじっとじっと耐えていた。
 出来れば出来たてで、安全な物を口に含みたい。ワインももう少し飲みたいが、それはできない。
 なぜならスープとワインは流し込むための最終手段残しておく必要があるからだ。
 パンは口の中をリセットするのに利用するために二枚ほどキープする。
 彼なりに考えた完璧な作戦であった。

「ふむ、カムイの手伝った料理というのはまだか?」
「も、もうそろそろでございます。ガロン王様」
 
 もうそろそろと言っているが、そんなの願い下げである。むしろ来ないでほしいとさえ思っている。
 もし来たとしても、食べられるレベルに変貌していれば問題ないのだからとマクベスは言い聞かせる。
 大丈夫、厨房担当はどうにかしてみせますと今にも倒れそうな顔で言っていた。期待と切望を織り交ぜながら、彼は待った。
 そして。

「お待たせいたしました」

 カタカタという音ともに配膳台が入室してくる。
 その声はとても穏やかで、何かを口に付けているような雰囲気はない。その配膳台が横付けされると、丁寧に一つ一つが配られる。
 そして、最後にマクベスへの配膳が終わったところで一枚紙が手渡された。見やれば、軽やかな笑みを浮かべる厨房担当の姿がある。


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